・取引先や社内に催促メールを送りたいけど失礼になりそうで不安
・状況ごとの丁寧な催促例文が欲しい
・返信が遅い相手に角を立てず催促したい本記事では、プロ目線で
「失礼なく催促する方法」と「状況別で今すぐ使える例文」を徹底解説します。
これで催促メールも怖くない!
催促メールが必要になる場面とよくある悩み
ビジネスメールで「催促」が必要になるシーンは、意外と多く発生します。
しかし「催促=せかす」イメージが強く、送る側も受け取る側もストレスを感じやすいのが実情です。
まずは、代表的なシチュエーションとビジネスマンが感じる“本音の悩み”を整理します。
催促メールが必要な主な場面
- 請求書や支払いが遅れている場合
- 納期・納品・成果物の遅延
- 見積書・資料の提出がない時
- 会議・打ち合わせの出欠や返事が来ない時
- 提案や回答の返信がない時
- 面接や採用選考の連絡が遅れている場合
- 問い合わせの回答が来ない時
「本当は早く返事がほしいけど、どう書けば失礼にならない?」
「何度も送るのはしつこい?印象が悪くならない?」
「初回の催促と2回目以降の書き方って違う?」
このような悩みや迷いは、ビジネス現場では“あるある”です。
だからこそ「相手の立場や事情を思いやる」「柔らかく、でも意思ははっきり」というバランスが大切です。
失礼にならない催促メールのポイント・注意点
ビジネスシーンで催促メールを送る際の最大のポイントは、「相手の立場や事情に配慮しつつ、必要な行動を促す」こと。
以下のポイントを意識すれば、トラブルや印象悪化を避けられます。
失礼にならない催促メールの鉄則
- いきなり催促しない(まずは「状況確認」や「ご負担になっていませんか」から)
- 「お忙しいところ恐れ入りますが」など気遣いの一文を入れる
- 相手の立場や状況を想像した表現を心がける
- 直接的な表現や命令口調を避ける(例:「早くしてください」はNG)
- 期限や理由を具体的に示すと誤解が減る
- 返信・対応のお願いを丁寧に明記する
「まだですか?」「至急返信してください」「納品が遅れています。早急にご対応願います」
→ 急ぎの気持ちが強すぎると、相手の気分を損ねてしまうことも。
催促は「何度も送る」ほど難しくなります。
2回目・3回目は「前回のご連絡を念のためご確認」や「恐れ入りますがご返信いただけますと幸いです」などワンクッション置くと柔らかい印象に。
NGフレーズ→おすすめ言い換え例
避けたいNG表現 | 印象UPの言い換え |
---|---|
まだでしょうか? | ご状況いかがでしょうか? |
至急対応してください | お忙しいところ恐縮ですが、ご対応をお願いできますでしょうか |
納品遅れています | ご多用のところ恐れ入りますが、納品予定についてご一報いただけますと幸いです |
返事がありません | 念のためご確認のためご連絡いたしました |
【状況別】今すぐ使える催促メール例文集
ここからは、リアルなビジネスシーンで本当に使える「催促メール例文」を、場面ごとにご紹介します。
【コピペOK+アレンジのコツ付き】で掲載しますので、実際の業務ですぐ活用できます。
請求書・支払いの催促メール
件名:【ご確認のお願い】請求書のお支払いについて
〇〇株式会社 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
〇〇株式会社の〇〇です。先日お送りした請求書につきまして、お支払いのご予定についてご確認させていただきたくご連絡いたしました。
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご入金の予定日等についてご一報いただけますと幸いです。ご不明な点がございましたらご遠慮なくお知らせください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。――――――――――
署名(会社名・部署名・名前・連絡先)
- 「念のためのご確認」「ご入金予定日等について一報」の表現が柔らかい
- 催促色を抑えつつ意思は明確に
納期・納品日の催促メール
件名:【納期ご確認のお願い】納品日程について
〇〇株式会社 〇〇様
お世話になっております。
〇〇株式会社の〇〇です。〇月〇日納品予定の件、進捗状況はいかがでしょうか。
ご多用のところ恐れ入りますが、納品日程についてご一報いただけますと幸いです。何かご事情がございましたらご相談いただければと存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。――――――――――
署名
- 「ご多用のところ恐れ入ります」「ご相談いただければ~」で配慮を表現
- 納期遅延が発生しそうな場合は「今後の調整方法」まで記載すると◎
返信・回答の催促(社外向け)
件名:【ご確認のお願い】〇〇に関するご返信について
〇〇株式会社 〇〇様
お世話になっております。
〇〇株式会社の〇〇です。先日ご案内いたしました〇〇の件、ご返信をいただけておらず、念のためご連絡いたしました。
ご多用中のところ恐れ入りますが、ご確認のうえご返答をいただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
――――――――――
署名
- 「念のためご連絡」「ご返答をいただけますと幸い」など柔らかく、でも意思は明確
返信・回答の催促(社内向け)
件名:【再送】〇〇の件 ご確認お願いいたします
〇〇部 〇〇様
お疲れさまです。
先日お送りした〇〇について、ご回答がまだのようですので、念のためご連絡いたしました。
ご多忙中とは存じますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
――――――――――
署名
- 社内なら「再送」や「念のため」表現で角を立てずに催促
会議・打ち合わせ日程の催促メール
件名:【ご返信依頼】〇月〇日 会議日程のご都合について
〇〇株式会社 〇〇様
お世話になっております。
〇〇株式会社の〇〇です。〇月〇日開催予定の会議日程について、ご都合のご返信をいただけておらず、念のためご連絡いたしました。
ご多用のところ恐れ入りますが、ご返信いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
――――――――――
署名
- 会議・打合せの“返事待ち”は「日程調整が必要なので」など理由を入れると納得感UP
2回目・3回目のリマインドメール例(重ねて催促する場合)
件名:【再度のご連絡】〇〇についてご返信のお願い
〇〇株式会社 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
〇〇株式会社の〇〇です。先日ご案内いたしました〇〇の件、ご多用の中、誠に恐縮ですが、念のため再度ご連絡させていただきました。
ご確認のほど、何卒よろしくお願いいたします。
――――――――――
署名
- 「再度」「念のため」などワンクッション表現で印象をやわらげる
- それでも返事がなければ“電話確認”など他の手段も検討
英語での催促メール例文
Subject: Request for Your Response on [Topic]
Dear [Name],
I hope this message finds you well.
I am writing to follow up on my previous email regarding [topic].
If you could kindly update me on the status, I would appreciate it.Thank you very much for your attention.
Best regards,
[Your Name]
- シンプルで丁寧な英文例。「I would appreciate it if you could…」が無難でおすすめ
例文のアレンジポイント&コピペNG対策
催促メール例文は「そのままコピペ」でも使えますが、状況や相手に合わせた“ひと手間”を加えると効果がグッと高まります。
コピペNG!そのまま送ると失礼になる場合
相手の状況・進捗・過去のやり取りなど、ひとこと変えるだけでも印象UP!
アレンジ例(メールの温度感を変える)
- 取引の規模や相手との関係性(初対面/何度もやり取りしている等)
- 納期や金額の重要性
- 過去の進捗・やり取り履歴
- 「お体大丈夫ですか」など、最近の状況への配慮
例:「この度の地震で大変なご状況と存じますが…」など時事や相手事情を一文添えるだけで、心の距離が近くなります。
あなたらしい催促メールにするポイント
- 一文目に「いつもありがとうございます」「以前も迅速なご対応をありがとうございました」など感謝を入れる
- 最後に「ご無理のない範囲でご連絡いただけますと幸いです」など相手を思いやるフレーズ
- 本文中に「ご負担になっていませんか?」などの配慮ワードを自然に盛り込む
よくある質問(FAQ)
Q1. 返信がないときは何日後に再送すればいい?
A. 業務の緊急度にもよりますが、通常は3〜5営業日後が目安です。
急ぎの場合は2日後でもOKですが、「お急ぎでしたらご一報ください」など柔らかい一文を添えてください。
Q2. どうしても催促しにくい相手には?
A. 「ご状況いかがでしょうか?」や「念のためのご確認」といったワンクッション表現で送るのが◎。
それでも難しい場合は上司に相談したり、「他の案件の進捗もございますので」など理由を添えると納得されやすいです。
Q3. 英語で催促したいときは?
A. 上記の英語例文が汎用性高いです。社外相手にはより丁寧に「I appreciate your support.」など感謝ワードを追加するのがおすすめ。
Q4. クレームにならないために気を付けることは?
A. 相手の状況に配慮する・感謝や労いの言葉を添える・直接的な催促表現を避けるの3つが基本。
特に「~していません」「まだですか?」といった断定表現は避けましょう。
まとめ|催促メールも“気づかい”が大切!
催促メールは、ビジネスマナーと気づかいの両立が大切です。
テンプレ例文をベースに、相手やシチュエーションごとにアレンジすれば、信頼関係を壊すことなくスムーズに用件を進められます。
- 「状況確認」→「配慮+依頼」→「具体的な対応お願い」→「感謝・フォロー」
- 2回目・3回目の催促は「念のため」「再度」の一文で柔らかく
- どうしても困ったときは社内相談・電話確認も検討
催促もビジネスの大事なスキル!
「あなたに頼んでよかった」と思ってもらえる対応力を、ぜひ身につけましょう。