レターパックは、A4サイズまでの郵便物を最大4kgまで一定料金で送ることができる、非常に便利な郵便サービスです。
この便利なサービスの専用封筒には、宛名や発送人の情報を記入するスペースがあらかじめ設けられています。
特に、発送人欄に最初から印刷されている「様」について、削除するべきかどうか疑問に思う方も少なくありません。
自分自身を「様」と呼ぶのは少し不自然に感じるかもしれませんが、通常、この「様」を削除することが礼儀とされています。
この記事では、レターパックに記された「様」をどのように扱い、適切に消去するかについてご説明します。
さらに、「御中」への修正方法など、知っておくと便利なマナーも紹介していきます。
これらのマナーを守ることで、受取人に対してより良い印象をもたらすことができるでしょう。
ビジネスシーンでのレターパック利用時の「様」の正しい扱い方
レターパックの封筒には、送り先と送り主を記入する欄があり、両方に「様」という敬称が既に印刷されています。
送り先に「様」を添えるのは一般的なことですが、自分自身の名前に「様」を付けることには違和感があるかもしれません。
実は、郵便局側では送り主も送り先も顧客として扱っており、敬称を付けること自体は自然なことです。
しかし、自分の名前の「様」をそのままにして良いかどうか、特にビジネスシーンではこの「様」を削除することが推奨されています。
次に、ビジネス文書としてレターパックを使う際の具体的な取り扱いについて解説します。
レターパックの基本: ライトとプラスの選び方
レターパックは、全国一律料金で、最大A4サイズ、4kgまでの郵便物を送ることができるサービスです。
直接手渡しで受け取る「レターパックプラス」と、郵便受けに届けられる「レターパックライト」の2種類があり、どちらも追跡機能付きで速達に近い配送速度が魅力です。
書類から衣類まで、様々なアイテムの送付に対応しており、ビジネスシーンでの利用も頻繁にあります。
例えば、車検証のような重要な書類をレターパックプラスで受け取る場合もあります。
ビジネス文書では「様」の削除が必須
レターパックは、ビジネスでの書類や物品の送受に大変便利です。
しかし、ビジネス文書を送る際には、送り主の「様」を削除することが礼儀とされています。
この小さな注意が、相手企業への敬意やプロフェッショナリズムを示すことに繋がります。
日本のビジネスシーンでは、細かなマナーが非常に重視され、特に企業間のやり取りではこの慣習が顕著です。
適切なマナーを実践することで、企業のイメージを高め、相手からの信頼を獲得するための重要な要素となります。
個人使用時は柔軟に対応しつつ、マナーを忘れずに
個人間でレターパックを使用する場合には、ビジネスシーンほど厳しいルールはありません。
それでも、「様」を消すことは一般的なマナーとして広く認知されています。
このような細やかな配慮を怠ると、意図せず相手に悪い印象を与える可能性があります。
マナーを知らなかった場合でも、これらの知識を持っておくことは重要です。
相手に良い印象を与えるためにも、「様」を消すなど、細やかな心遣いを忘れずに行いましょう。
レターパックを使うときの正しい消し方と送り方のマナー
レターパックを使用する際には、差出人の「様」を消すのが一般的な礼儀とされています。
この「様」を消す方法は、とても簡単で、二本の線を引くだけです。
ただし、手書きよりも定規を使って線を引く方が好ましいです。
レターパックを送る際には、「様」だけでなく守るべきエチケットが他にもありますので、いくつか紹介します。
・差出人の敬称である「お」と「ご」も消す
レターパックには「おところ」「おなまえ」のような丁寧な言い回しが使われています。謙譲の気持ちを表すために、「お」と「ご」の敬称も消去することが推奨されます。消去する方法は「様」を消す時と同じく、二本の線を引きます。
・住所はしっかり全て記載する
個人間のやり取りでは、住所を省略しても問題ないこともありますが、ビジネスの場では住所を全部書くことがマナーとされています。そのため、個人間のやり取りでも、礼儀として住所は全て記載するべきです。
・差出人情報はきちんと書きましょう
郵便局では、名前と住所の記載が基本的に必要で、これがないと受け取りを拒否されることがあります。
受け取る側としても、差出人が分からない荷物は不安になります。
配達を拒否されるだけでなく、受け取りを拒否される可能性もあるため、情報はしっかりと書くことが大切です。
差出人の敬称「お」と「ご」を消去すること、住所を全て記載すること、差出人情報をしっかりと書くことは、特にビジネスシーンでは意識するべきマナーです。
役立つ知識ですので、この機会にぜひ覚えておきましょう。
レターパック宛名の「様」を「御中」へ変更するタイミング
これまでレターパックの差出人の書き方とマナーについて説明してきましたが、宛名の書き方にも気をつけるべき点があります。
レターパックには、宛名欄に「様」という敬称があらかじめ印刷されていることが多いですが、これは主に個人宛ての場合に適しています。
では、送り先が企業の場合はどうすれば良いのでしょうか?
個人が企業に文書や申し込み書を送る場合は、この「様」を「御中」に変更する必要があります。
・会社名や部署名が宛名になっている場合
宛名が「株式会社〇〇」や「〇〇部」などと書かれている場合は、「様」を「御中」に修正します。以前にも触れたように、「様」の部分に二重線を引いて消し、その隣に「御中」と記入します。
・会社内の具体的な担当者や個人名が宛名の場合
具体的な担当者や個人名宛の場合は、「様」をそのまま使います。
つまり、企業全体宛には「御中」、企業内の個人宛には「様」が適していると覚えておきましょう。
私自身、業務で多くの郵便物を扱う中で、「様」や「御中」の使い分けを特に意識したことはありませんでしたし、マナー違反だと感じたこともありません。
しかし、送り主が修正を加えた郵便物を受け取ると、その細やかな気配りに好感を持つことも確かです。
個人からの送付であっても、こういった細かなマナーを守ることで、相手に良い印象を与えることができます。
「御中」と「様」の使い分けは、知っておいて損はないマナーです。
レターパック使用時のマナーについてのまとめ
レターパックは、個人の利用はもちろん、ビジネスシーンでも広く使われている郵便局提供の便利なアイテムです。
通常、宛名欄には「様」という敬称が印字されていますが、ビジネス利用の際にはこの部分を適切に変更することが良いマナーとされています。
個人利用の場合でも、これを修正することで受け取る人への印象をより良くすることが可能です。
また、「お」と「ご」のような敬称も、適切な形に修正することが推奨されています。
宛先が企業であれば「御中」を、企業内の特定の人物宛てであれば「様」を使用することが一般的です。
これらの細やかな気配りによって、レターパックはビジネスシーンでも安心して利用できるアイテムです。
ビジネス文書ではこれらのマナーが特に重視されますが、個人利用の際にもこれらの習慣を取り入れることにより、日々のコミュニケーションの質を高めることができるでしょう。