2025年4月13日から10月13日まで開催される大阪・関西万博(EXPO 2025)は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、未来技術と共生社会を体験できる国際博覧会です。
子育て世代にとって「子どもと一緒に行ける?」「小さい子が楽しめる場所はあるの?」という不安はつきもの。そこで本記事では、子連れ家族が快適に、安全に、そして楽しく万博を満喫するための完全ガイドをお届けします。
子連れでの万博訪問のポイント(アクセス・設備・安心)
- アクセスのしやすさ:会場の夢洲(ゆめしま)までは、電車やバス、シャトル便などの公共交通機関が充実しています。とくにファミリー向けに、ベビーカーでもスムーズに移動できるよう、専用の乗降場所や優先通路の設置も検討されています。また、混雑を避けるために時差入場制度が導入される可能性もあり、事前予約時に時間を選べるといった工夫がなされる設置されています。
- ベビーカー対応:会場内はバリアフリー設計が基本となっており、エレベーター、スロープ、段差のない通路が整備されされています。ベビーカーを持ち込まない場合でも、各ゲート付近やインフォメーションセンターにて貸出サービスが提供され、スマホでの予約受付も可能になる設置されています。さらに、パビリオンごとにベビーカー置き場が設置されるなど、動線の工夫が随所に施されます。
- 授乳・おむつ替え環境:各ゾーンに複数の授乳室とおむつ替えスペースが設けられ、空調が効いた快適な空間が提供されています。個室タイプの授乳スペースや、ミルク用のお湯が常備された調乳設備も整備されます。また、感染症対策としてアルコール消毒や抗菌加工されたベッドシートの導入も進められており、清潔さにも配慮されています。
- キッズエリアと休憩所:子どもが遊べるキッズエリアは、年齢別にゾーン分けされており、安全に配慮した遊具が設置されます。例えば、柔らかいマット敷きのエリアや、ベビーベッドを備えたリラックススペースなど、赤ちゃん連れでも安心して利用できます。また、屋外の休憩スペースには日よけテントやミスト装置などが設置され、夏場の熱中症対策も充実しています。
子連れでも安心!アクセスと移動のポイント
- 会場アクセス(夢洲):2025年大阪・関西万博の会場である「夢洲(ゆめしま)」へは、大阪メトロ中央線の延伸やバス・シャトル便の整備によりアクセスが向上しています。子連れの場合は、ベビーカーが乗りやすいノンステップバスや、混雑を避けた時間帯の利用が推奨されます。
- ベビーカーでの移動:会場内はバリアフリー設計が進められており、スロープ、エレベーター、段差の少ない通路が整備予定です。インフォメーションセンターでベビーカーの貸し出し(スマホ予約可)も行われます。パビリオン周辺にはベビーカー置き場も設けられるため、安心して入館できます。
- 時差入場制度:混雑緩和のため、時差入場(来場時間指定)制度が導入される可能性があります。公式チケット予約時に希望の入場時間を選択する方式となる見込みで、子どもの生活リズムに合わせたスケジューリングがしやすくなります。
年齢別で選ぶ!おすすめパビリオンまとめ
幼児(0〜3歳)向け
- ノモの国(パナソニック):通信機能付きの「結晶」デバイスを使い、物語を体験しながら冒険ができる参加型パビリオン。光・映像・音・振動による演出で、言葉が分からない幼児でも五感で楽しめます。ベビーカーのまま入館できる設計になっており、赤ちゃん連れでも安心です。
- クラゲ館(シグネチャーパビリオン):中島ちさ子氏がプロデュースした癒しの音楽空間。クラゲの映像と音が融合した「いのちの遊び場」は、視覚・聴覚へのやさしい刺激で赤ちゃんも夢中に。予約なしでも体験できるプレイグラウンドエリアがあるのも魅力。
- 電力館(可能性のタマゴたち):タマゴ型デバイスを使ってタッチや動きに反応するアクティビティが多数。幼児でも直感的に楽しめ、教育的効果も高い設計。授乳室や休憩スペースも完備。
小学生(4〜8歳)向け
- 住友館:デバイス「ランタン」を手に森を巡る冒険体験ができ、光・音による演出で、子どもが物語の主人公になれる感覚を味わえます。ゴール地点では幅20m超の立体映像ショーが待っています。
- EARTH MART:未来のスーパーマーケットで買い物体験をしながら、食や環境について学べます。2050年に梅干しを食べる「万博漬けイベント」など、楽しく未来を想像できる仕掛けが魅力です。
- ガスパビリオン(おばけワンダーランド):XRゴーグル「バケルゴーグル」を装着し、不思議な世界でおばけに変身しながら探検。遊びながら未来技術やエネルギーについて学べます。
高学年・中学生向け
- 三菱未来館 JOURNEY TO LIFE:宇宙・火星・深海を巡る科学探検がテーマ。曲面LEDスクリーンでの映像体験が圧巻。対象年齢は10〜15歳と明記されており、理科好きな中学生にも最適。
- いのちの未来パビリオン:AIやロボットの可能性を体験できる先進展示。ロボットの仕組みや、生命と技術の関係について深く学べるよう構成されています。制作は石黒浩氏(大阪大学教授)。
- TECH WORLD:最新デジタル技術と立体映像を組み合わせ、「生命・未来・自然」をテーマに体験。グローバルな視点から世界を捉える力が育まれる内容で、成長期の思考を刺激します。
家族で楽しめるパビリオン
- GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION:高さ約17mの実物大ガンダムが動くショーは親子で盛り上がれる必見イベント。来場者とのインタラクションもあり、世代を超えた共通の思い出づくりに最適。
- 飯田グループ×大阪公立大学共同出展館:未来型住宅や自給自足型の街を模型とともに体験。西陣織を施した建築や展示内容は、子どもも大人も楽しめる要素が詰まっており、家族で未来について語り合う時間を作れます。
子連れフレンドリーな飲食・休憩エリア
- 子ども向けレストラン:万博会場内には、家族向けに配慮されたレストランが多数あります。キッズメニューは食べやすく、見た目も楽しい盛り付けで、子どもの興味を引きやすい工夫がなされています。栄養バランスにも配慮されており、野菜が苦手なお子さまでも楽しめるようなレシピが取り入れられています。ベビーチェアや子ども用食器の貸し出しはもちろん、ベビーカーごと入れるスペースが確保されている店舗も。さらに、食物アレルギーへの配慮として、アレルゲン表示を徹底しているほか、注文時にスタッフへ相談できる体制も整っています。
- フードコートの工夫:会場のフードコートでは、スムーズな注文と提供を実現するためにモバイルオーダーシステムが導入されています。スマートフォンから事前に注文できるため、子ども連れで列に並ばずに済むのは大きなメリットです。座席エリアには、子ども連れ専用の広めのテーブルが設けられていたり、ベビーカーが横付けできるスペースが確保されています。また、一部の店舗ではベビーフードや離乳食の販売も行っており、持ち込みとの併用が可能なエリアも設置されています。温めサービスやスタッフの手助けも受けられるので、乳児を連れていても安心です。
- 持ち込みルール:子ども向けの飲食物については、特例的に持ち込みが認められています。特に、アレルギー対応食品や離乳食、おやつなどは保護者の管理のもとで持参可能です。水筒やストローマグについても、入場時の荷物確認で中身の申告を行えば使用が許可される場合が多いです。屋外にはレジャーシートを広げて食事ができるピクニックエリアもあり、お弁当を持ち込んで家族でのんびり過ごすこともできます。これにより、フードコートの混雑を避けながら、自分たちのペースで食事を楽しめる柔軟性が確保されています。
待ち時間・休憩スポットの活用法
- 入場待機時の対策:最大90分程度の待機が発生することも。ポケットサイズの知育玩具やタブレット、スマホで遊べるアプリ・ミニゲームを準備。おやつもあると安心。
- 休憩スペース:大屋根リング下に多数のベンチあり。水辺の広場(ウォータープラザ)付近には、食事をしながらショーを楽しめる休憩エリアも設置。
- 授乳・おむつ替え:キッズパークやベビーセンターには授乳室とおむつ交換台が完備されていますが、場所がわかりづらいとの声もあるため、事前に公式アプリで場所をチェック。
- 気温対策:夏は熱中症に注意。ミスト噴霧エリアや屋内パビリオンを活用し、定期的な水分補給と日陰での休憩を意識しましょう。
【保存版】子連れで必要な持ち物リスト
- 必需品:
- ベビーカー(会場で貸出もあり)
- 着替え(汗や汚れ対策に複数枚)
- おむつ、おしりふき
- 飲み物(水筒・ストローマグ)
- 軽食(ビスケット、ゼリー、フルーツパウチなど)
- 母子手帳または保険証のコピー
- あると便利な持ち物:
- モバイルバッテリー(アプリ・撮影用)
- おもちゃ(行列待ち・移動中の気晴らしに)
- 帽子・日焼け止め(屋外対策)
- 除菌グッズ(手拭き・消毒)
- レジャーシート(ピクニックエリア用)
- 携帯扇風機・保冷剤(夏場)
- 雨具(レインカバー・ポンチョなど)
パビリオン予約の仕組みと注意点
- 万博では人気パビリオンの多くが事前予約制です。
予約方法は次の3段階
- 来場日の3か月前〜2か月前の抽選
- 1か月前〜8日前の抽選
- 3日前〜前日の先着順予約
- 最大3つまで予約でき、1つの利用が終わると新たに1枠追加で予約可能になる仕組みです。
- 人気パビリオンは早期に埋まるため、平日の予約や、朝イチの時間帯を狙うのがコツです。
テストランから得られた子連れ来場の注意点
- 事前体験イベント(テストラン)では入場に最大90分の行列が発生。
- 授乳室やベビーセンターの場所が分かりにくいとの声もあり、公式アプリの地図確認が重要です。
- 一日で多くのパビリオンを回ろうとすると、子どもが疲れてしまうケースが多発。
- 無理のないスケジュールとこまめな休憩が鍵です。
体験型パビリオンの特徴まとめ
- ノモの国:通信機能付きの「結晶」でストーリーに参加。
- 電力館:タマゴ型デバイスを使った直感操作型展示。
- ガスパビリオン:XRゴーグル「バケルゴーグル」でおばけに変身体験。
- EARTH MART:「万博漬け」梅干し引換チケットで2050年へのタイムカプセル感覚を演出。
写真映え&ミャクミャクグッズの活用
- 万博公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみやグッズを持参すると、会場での撮影がより楽しくなります。
- おすすめはフォトスポットや大屋根リング付近でのミャクミャクとの記念撮影。
- お子さまの記憶に残る“万博ならでは”の体験になります。
家族で楽しむ世代共感型パビリオン
- GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION:動く実物大ガンダムのショーは大人にも大人気。親子で共通の話題に。
- 飯田グループ×大阪公立大学:未来の住宅・街並みを親子で学びながら体験。美しい建築と模型展示は子どもにも刺激的。
- 親が子ども時代に馴染みのあるコンテンツが、子どもと一緒に共有できる貴重な時間を生み出します。
モデルコース|子ども年齢別プラン
- 幼児連れ(0〜3歳)向け:午前中は「ノモの国」「クラゲ館」など感覚体験中心のパビリオンを回り、昼食後は電力館やキッズエリアでのんびり過ごすのが理想。ベビーカー移動を前提に、休憩所や授乳室が近いエリアを選ぶと安心です。
- 小学生低学年向け:午前中に「住友館」「EARTH MART」を訪問。午後は「ガスパビリオン」やフォトスポットで記念撮影など。展示とアクティビティのバランスを考慮したコース設計がポイントです。
- 高学年・中学生向け:「三菱未来館」「いのちの未来パビリオン」「TECH WORLD」など、学びの深い内容を含む展示を中心に構成。朝の予約枠で1つ、昼に再入場する計画で2つ、計3つ程度が無理のないペースです。
まとめ|準備万端で思い出に残る一日に!
万博は子連れでも十分に楽しめる配慮が随所にあります。とはいえ、人混みや天候、子どもの体調など不安も多いはず。そんなときこそ「準備と下調べ」がカギになります。
事前に公式アプリで混雑状況やマップを確認し、無理のないスケジュールで計画的に行動しましょう。この記事が、親子で楽しく安全に万博を楽しむためのガイドになれば幸いです。